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飢餓海峡
飢餓海峡 [DVD]飢餓海峡 [DVD]
(2007/06/01)
三國連太郎高倉健

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■題名■飢餓海峡 1965年 【日本】
■原作■水上勉
■監督■内田吐夢
■脚本■鈴木尚也
■音楽■富田勲
■出演■三国連太郎/左幸子/伴淳三郎/高倉健/加藤嘉/沢村貞子

『接吻』の小池栄子の演技は、女優としては大したことない。と感じた理由は、
『接吻』の前に、『飢餓海峡』を観たからだ。

凄い演技というのは、
『飢餓海峡』の左幸子、三国連太郎、伴淳三郎のように、
心に染みとおるような、観終わった後に思い返してグッとくるレベルでないとイケナイ。

映画版『飢餓海峡』はそういう意味で、尋常じゃない。
主役級だけでなく、出演俳優全員(小さな脇役に至るまで全て)のレベルの高さにひたすら驚愕する。
物凄~く若い高倉健と枯れた風情の伴淳三郎の掛け合い、
父親役の加藤嘉、娼妓の女将役の沢村貞子、その旦那役…等、どれもが印象的だった。
それから、音楽(というか効果音)が独特だな…?と思ったら、冨田勲でこれまたビックリ。

映画版『飢餓海峡』のような、何から何まで、全くケチのつけようがない映画は、本当に久しぶり。
しみじみ、昔の日本映画のレベルの高さを実感させられた。

実は、三国連太郎の役を山崎努、老刑事を若山富三郎が演じる
『飢餓海峡』の連続ドラマを観たことがあり、
これまでの私にとって、『飢餓海峡』=山崎努!だった。

それが、この映画版を観て、完全に『飢餓海峡』=左幸子!!!になってしまった。
三国連太郎・伴淳三郎も、素晴らしい怪演・名演だけど、
「切った爪に欲情する左幸子」「三国連太郎にむしゃぶりついて殺される左幸子」は、
鬼気迫る純粋さというか、一途さに圧倒されるばかり。
こういう凄みにある女優さんが、今の日本に1人もいないのが寂しい。

ところで、
最近の日本映画界は、過去の名作をリメイクした『安っい駄作』が大流行りしている。

黒沢明の名作が、次々と餌食にされているのは、遺族の金儲けだから仕方ないとはいえ、
『私は貝になりたい』なんて、なぜ今更映画でリメイクするのか、ワケがわからない。
仲居クンが主演したTV版の『砂の器』が、成功したからなのかも?しれないが、
誰もが知っている名作を、わざわざ駄作にリメイクするのは止めて欲しいような気がする。

そういえば、大昔、所ジョージも『私は貝になりたい』のTV版リメイクに主演していたけど、
母親は、「ニヤけた所ジョージはフランキー堺の足許にも及ばない!」と不愉快そうだった。
感動したドラマ・映画を、リメイクで汚されるのって厭なものなのだ。

1965年公開の『飢餓海峡』(モノクロ)は、映画版のリメイクはまだない。
なので、この誰もが知る名作が、安易な駄作リメイク♪の餌食になる可能性は十分…ある。
TV局とタイアップして、リメイクを計画する大手芸能事務所とか…あるのでは?
な~んて邪推を禁じ得ない。

思い当たる「邪推」配役は…
三国連太郎の役→息子・佐藤浩市(断る可能性大)、渡辺謙、豊川悦司、阿部寛あたり。
老刑事の役→北野武(断らないor断れない可能性大)
左幸子の役→宮沢りえ・米倉涼子・小雪・篠原涼子…あたりかなぁ。

計画はまだナイみたいだけど…駄作にリメイクするのは、絶対、絶対、ヤメて欲しいー!



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