**cinema review**

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ダンサー・イン・ザ・ダーク


■原題■DANCER IN THE DARK 2000年【デンマーク】
■監督■ラース・フォン・トリアー
■出演■ビョーク カトリーヌ・ドヌーヴ デヴィッド・モース
ピーター・ストーメア ジャン=マルク・バール ヴラディカ・コスティック
ジョエル・グレイ ヴィンセント・パターソン ウド・キア

この映画は、「黄金の心」三部作の三作目らしいです。
ラース・フォン・トリアーの考える「黄金の心」って、
純粋無垢な主人公が、その「黄金の心」故に人生を利己主義者に食い物にされて殺されるー!ってコトなのでしょうかー
あまりの悲惨な展開に、1度観ればそれで充分・・・って、落ち込んでしまうかも。
でも我慢して2度以上観れば、
監督の人間(特に女性)不信とアメリカ嫌いの根深さが、こんな演出をさせてしまうのだなぁ・・・
と、感慨深くなるかもしれない。
そうなったからって、爽快とは程遠い感情ですけど。

しかし、なんでラース・フォン・トリアーって、女の人ばかり生贄するのかな。
敢えて、意図して、そんな演出をしていることは判るけど、
臆面がなさすぎるほど、やりすぎで、虐げすぎている。
趣味なのだろうか。
ビョークしか、この役を演じきれる女優はいなかったかも。
それほど彼女の存在感と歌は素晴らしい。
撮影途中に衣装を破いて失踪したらしいけど、
それ位、真剣に悲惨な主人公を演じて、追い詰められてしまったのかも。

フォン・トリアー監督の演出は、
アメリカ批判や人間不信のメタファーとして、「悲惨さ」を利用しているようにみえる。
物凄い不幸のてんこ盛りは、アメリカンドリームに対する皮肉のつもりなのだろう。

時代設定が60年代で、
主人公が東西冷戦の狭間で大国に翻弄された、
共産圏のチェコスロバキアのチェコ移民という設定は、
敢えて皮肉を込めて意図されたものだ。

主人公は、青い鳥を追い求めてアメリカで一発当てるために移民したわけじゃないのだ。
つましい生活を送り、自分より息子の為に貯金する視覚障害者。
辛い状況での現実逃避が、「現実逃避のミュージカル」というのも、
アメリカ文化への強烈な皮肉のように・・・思える。

そう考えると、次々と起こる悲劇もすべてアメリカへの皮肉で、
無実の主人公がとんでもないほど不幸まみれになり、
挙句に死刑にされてしまう悲しい哀しいストーリーに涙することすら、
監督の意図としては、
安易な同情は偽善で、己のヒューマニズムを満足させるエゴの象徴でしかなく、
「安易なヒューマニズム」の大安売りが大好きなアメリカを皮肉る為のものかもしれない。

なんだか全部丸ごとアメリカ批判の為に演出したんじゃ??となるのは、考えすぎだろうか。
・・・・・疲れる映画だ。
でも、こんな映画を撮る監督は、フォン・トリアーぐらいしかいない。
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『Selma songs~Music from Dancer in the dark(セルマ・ソングス-ダンサー・イン・ザ・ダーク)』/Bjork(ビョーク)
オススメ度:★★★★☆ 映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のサウンドトラック。...  [続きを読む]
1日1曲!Happy音楽マガジン 2006/01/22/Sun 01:14
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