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ポイズン
ポイズン

ポイズン

■原題■Poison 1991年 【米】
■監督■トッド・ヘインズ
■出演■
スコット・レンデラー,ジェームズ・ライオンズ, トニー・ペンバートン,
アンドリュー・ハーペンディン, スーザン・ノーマン,

トッド・ヘインズの長編デビュー作。
91年サンダンス・フィルムフェスティバル、ドラマ部門グランプリ受賞作。

ジュネの「薔薇の奇跡」を原作にした《ホモ》
父親を射殺し自殺した少年の擬似ドキュメンタリー《ヒーロー》
科学者の悲劇を昔のB級映画風に撮った《ホラー》の三部構成。
スタイルが全く違う3作が、交互に入り乱れるので、息をつかせない。

トッド・ヘインズ監督の映画の中で、一番好き。
長編デビューのせいか、とても尖がってる。

《ホラー》は、性衝動の秘密を解き明かそうとした科学者が、
自分の作った薬を誤って飲んでしまい、病気を撒き散らす殺人犯として世間から抹殺されてしまう・・・という話。
恐らくエイズをメタファーにしている。

《ホモ》は、いうまでもなく、ジュネ原作なので、同性愛が主題なのだけど、
ポルノすれすれ・・・というか、殆ど、ポルノなので、初めて観た時は衝撃的だった。
アメリカでも公開当時には、男性同士のレイプシーンが大論争を巻き起こしたらしい。

《ヒーロー》は、TVのドキュメンタリーのような手法で、
浮気な母親を庇い、母をとがめた父親を射殺し、窓から身を投げて自殺した7歳の少年を描いている。
母親は、自分の浮気が原因で、夫と息子の両方を失った自責の念(?)からか、
少年が自殺したことを認められず、
息子は窓から身を投げて、天に昇って天使になったと証言する。

「ポイズン」の3つの物語は、どれも世の中のはみだし者かスケープゴートだ。
社会の規範から外れた者が受ける裁きと、それをとりまく不寛容を描いている。
そういえば、トッド・ヘインズはゲイをカミングアウトしてるせいか、
はみだし者に向けられる世間の不寛容を主題にした映画ばかり撮っている。

不寛容といえば、個人レベルで解決できるものもあれば、
宗教・人種民族・性など、根深いものを源泉とするものまで色々ある。
解決が不可能なら、玉虫色でもいいから穏便にすませ、敢えて話題にしない日本と違って、
「中絶」が政治論争になるアメリカでは、根深い不寛容が日常的に露わだから、
トッド・ヘインズのようなタイプの監督が出現したのかも。
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