**cinema review**

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A   ドキュメンタリー映画

A



■題名■ A  1998年【日】
■監督■ 森達也
■出演■ オウム真理教の広報部副部長 荒木浩 
       その他オウム真理教信徒達・警察官・マスコミなど

なんとも言えない、なんと言って形容すればいいのかわからないドキュメンタリー。
親不孝をしている人は観るとラストで泣ける・・筈。
『A』とはオウム真理教、麻原彰晃、 荒木広報副部長…の頭文字で、Aらしい。
麻原彰晃が逮捕され日本中が大騒ぎをしてオウム叩きで盛り上がっていた時にオウムの内側を撮影したドキュメント。
主役は上佑ではなく、荒木さん。
だからガマンして最後まで観れた。

バッシングが一番激しく、マスコミが連日報道していた真っ盛り時のオウム。
上佑さんがいないので、荒木さんが矢面に立ち頑張っている。
オウムどっぷりの荒木さんだけど、彼は世の中に失望してオウムに入ったわけではないらしい。意外でしたー
彼は純粋に修行をする為に入信し、オウム事件による重圧は「耐えるべき修行の一部」と、いった雰囲気で受け止めているのだ。

報道するマスコミは標的「オウム」をバシバシ叩く。
よってたかってバシバシ。
もっと早く叩いていたら、サリン事件はなかっただろうなぁ・・なんて思うけど。
日本のマスコミは、強気を助け弱きを挫くので、とにかく弱いとみればハイエナのように群がる。
すんごい横暴。

警察も同じ。こんなのアリ!?これが警察のすることですか???的逸脱行為を堂々として、観る側の度肝を抜かしてくれる。
日本警察がこんなことを!?というショボイ姿はちょっと笑える。
この映画を監督された人からみれば、公権力の横暴をスクープしたことになるのだろう。
でも、すんごく・・・・ショボイだけです。
警察もオウムもどっちも変なだけ。

この映画に出てる人は皆・・・ショボイ。そこが面白い。
オウム・マスコミ・警察・・破防法反対の市民派女子大生・・登場する人達すべてがトホホな感じでやりきれません。
皆が真面目のようでどこかズレている。
日本は平和で優しくてぬるいなぁ~って感じ。
私はそれが日本の良い所だと思ってしまうけど。

もしオウムがアメリカの地下鉄でサリンテロをしていたら、
教団は即時解体され、生温い形で温存されることなどなかっただろう。
社会の為に良いか悪いかワカラナイけど、日本はオウムがアレフになり存在することを許している。
オウムがしぶといのか、日本の公権力が優しいのか・・・
全てが曖昧でどんよりと続いてしまうのだ。

そしてコノ映画もどんよりしていて、観続けるのが辛い修行のようでしたー
どんより日本とオウム信者がダラダラ・・・
オウムに関心薄くなってしまった今となっては、どーでもいいような映画かもしれない。

でもただ疲れるだけではありません。なぜかこの映画は泣ける。
悲しい涙・感動の涙・涙が流れるには理由がありますがー
ラストで不覚にも流してしまった涙は、何の涙かわからない。
敢えて言えば、親不孝者が流す涙ー。
親と葛藤して疲れた経験のある人、親不孝者を少なからず自覚する人なら、
ラストで何となく泣けるんじゃないかなぁ。
どんよりした嫌~な涙ですが・・・

そんなどんより涙のラストエピソード。
それは、広報部副部長 荒木さんの里帰りです。
子供の時可愛がってくれた祖母が倒れ、荒木さんは東京から電車をたくさん乗り継いで京都の丹波までお見舞いにいく。(新幹線に乗らないんですよねぇー涙)
久々なのに日帰りで短い里帰り。
祖母は病気で倒れた筈なのに、オウムへ東京へと戻る荒木さんを駅まで見送りにくる。
荒木さんのことが可愛くて仕方ないのが観ているだけでわかる。
荒木さんも祖母のことが大好きに違いない。
可愛い孫が帰京するホームの向かいで、祖母は荒木さんを心配そうに見つめている。
荒木さんは祖母に「もう、いいから、いいから・・」と気配りをしながら電車に乗ってオウムに戻る・・・それで映画は終わり。

ただそれだけなのに、ナゼか泣けました。
涙がドーッでした。。。。。。。。。。。。。。。何でかなぁ。。。。。

続編の「A2」もありますが、そっちは泣けない上にわびしいです。
なぜなら、荒木さんが変わってしまったから。
「A」撮影時のなんとも形容しがたい魅力は健在ですが、彼は上佑さんが戻ったせいか・・・干からびてしまっている。
オウムで修行する人は、干からびていくか、生きいきしていくかに分かれるようです。
復帰した上佑さんは元気そうでした。
(現在は失脚してるけどー天罰です)
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