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ゴーストライター
ゴーストライター [DVD]ゴーストライター [DVD]
(2012/02/02)
ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン 他

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■題名■ゴーストライター 2010年【仏・独・英】
■原題■The Ghost Writer
■監督■ロマン・ポランスキー
■脚本■ロマン・ポランスキー
■出演■ユアン・マクレガー/ピアース・ブロスナン/キム・キャトラル/オリヴィア・ウィリアムズ
ティモシー・ハットン/トム・ウィルキンソン/ジム・ベルーシ/イーライ・ウォラック/ジョン・バーンサル

鬼才ポランスキー独特の緊迫感みなぎる描写が素晴らしく、何度も見直したくなる作品でした。

画面は暗~いモノトーンで統一されていて、
風がピューピュー吹いている日本海のように寒そうで荒れた海に囲まれた島といい、
やたらモダンな別荘と壁に掛った抽象的な絵、
秘書兼愛人を絵に描いたようなキム・キャトラル、
毒舌家で化粧っ気がなく白髪すら染めない首相夫人、
オドオドしたアジア系のメイドといい、
何から何までミステリアスで、意味あり気な伏線が散りばめられている感じ。
80歳でこのクオリティが撮れるのって…本当にスゴイ。

…ところで、
ユアン・マクレガーに仕事を持ってくる
商売人気質丸出しのエージェントを演じる俳優を、
どこかで見たけど思い出せないー誰だっけ???と、
ずーっとモヤモヤしていたのだけど、
CSチャンネルでや~っと判明。
米ドラマ『ウォーキング・デッド』で、
煩悩まみれの強欲トラブルメーカーのシェーンでした~☆
あ~スッキリ♪
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冒頭登場するハゲ頭の出版会社役員は、
故ジョン・ベルーシの弟ジム・ベルーシなんですね~(驚)
面影ないので配役を調べるまで全く気付きませんでした。
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あと、ユアン・マクレガーが宿泊するホテルで、
時代掛かったメイドのコスプレで登場する受付嬢は、
エマニュエル・セニエとの間にできたポランスキーのお嬢さんだそうです。
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以下、ネタバレです~☆
暗~い海、寒々とした灰色の空、やたらモダンなお家…
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どの部屋にも、もれなく掛っていた抽象的な絵が暗示的というか…恐かった。
ゴーストライター2人が泊った部屋には、確か、血が飛び散ったような赤い絵がありました。
(検索したけど、見つからなかった…)
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威圧的でコワ~い抽象画は、
外務大臣に派遣され、
前首相夫人がCIAであることを暴いた前任ゴーストライターのマカラ、
CIAに操られた結果、戦争犯罪を告発されてしまった前英国首相ラング、
前任者の原稿に隠された秘密に気付いた後任ゴーストライターの3人を謀殺した、
CIAエージェントの前首相夫人ルースの趣味なのでしょうね。
少なくとも、健康オタクのラングの好みではないと思います。

いい味出してた、アジア系のメイドが、
ゴーストライターのユアン・マクレガーに対して、
オドオド・ビクビクした態度で接していたのは、
前任者の「自殺」に疑念があったからでしょうねぇ、、、

メイドが感じる不審・疑念は、
ピアース・ブロスナン演じる前英国首相のラングにも当然あった筈で、
夫人の言い成りになるのをやめ、秘書を頼るようになったのは、
猜疑心の対象が妻だったからではないかと…思います。
夫人は、自らの意思で、近々離婚する…とゴーストライターに言っていたけど、
離婚を切り出したのはラングからかもしれない。
唐突と思える暗殺は、
制御不能のラングが、妻&教授(CIA)にとって脅威だから…
と考えると、スッキリしました。


それにしても、
複雑なストーリーを敬遠する母親が一緒に楽しめたほど、
解り易いストーリー展開でした。
ただ、そんな母親ですら、
前任者マカラの乗っていた車のカーナビがそのまま放置されてることに、
違和感があったようで、
なぜデータを消去しなかったんだろうね?と不思議そうでした。

確かに、
マカラが発見された浜辺で光を見た…と証言した地元民を「事故」で意識不明にしたり、
英国前首相のような超がつくVIPを謀殺したり、
前首相夫人の秘密を嗅ぎつけたゴーストライターを2人続けて「消す」ような、
絶大な力を持つ諜報機関が、
国家機密と殺人に繋がる重要な証拠になりうるカーナビのデータを消去せず、
ちょっと探せば見つかりそうな場所にあった前任者マカラのマル秘資料を探し出せないのは、
余りにもおマヌケが過ぎる。
よく考えてみたら、
外務大臣に派遣された人物が、
なんで自叙伝の草稿に国家機密を隠す?却って危険なのでは??とすら思うわけで、
先進国の諜報機関が絡むサスペンスとしては、かなりご都合主義な気がしました。

しかしこの映画はそんな「矛盾」などどーでもいいんです。
ユアン・マクレガー演じるゴーストライターが、
国家機密を探る気などサラサラ無いにも関わらず、図らずも厄介事に巻き込まれ、
マズイと分かっているのに、前首相夫人の誘惑に負けて寝てしまう、、、とか、
無視すればいいのに、前任者が登録したカーナビの誘導に乗ってしまう、、、など、
渋々、人生を狂わしてしまう過程・スリルを堪能・満喫できればソレで充分。

掻き集めた葉っぱが風に飛ばされて散らばるシーンが伏線となったラストも絶妙で、
CGやアクションシーンにお金をかけなくても、
風景・人物描写・会話で、スリリングな緊張状態を演出できるなんて、
やっぱりポランスキーはスゴイなぁ、、、と感服しました。
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