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キラー・インサイド・ミー
キラー・インサイド・ミー [Blu-ray]キラー・インサイド・ミー [Blu-ray]
(2011/09/02)
ケイシー・アフレック、ケイト・ハドソン 他

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■題名■キラー・インサイド・ミー 2010年【米・英・カナダ・スウェーデン】
■原題■The KILLER INSIDE ME
■監督■マイケル・ウィンターボトム
■原作■ジム・トンプソン 『おれの中の殺し屋』扶桑社/『内なる殺人者』河出書房新社刊
■出演■ケイシー・アフレック/ジェシカ・アルバ/ケイト・ハドソン/サイモン・ベイカー

あのキューブリックやスティーブン・キングが大絶賛したジム・トンプソンの犯罪小説の映画化。

ドニゼッティの「愛の媚薬」から「人知れぬ涙」、
マーラーの交響曲第2番復活の第4楽章、
スペード・クーリの「Shame On You」など、選曲がサイコーに素晴らしかったです。
サントラ欲しくて探したけど、無かったのが本当に残念。。。

物語は、『アメリカン・サイコ』のベイトマンのような、
好青年とみなされ慕われているが、実は性的サディストの狂人が、
周囲の信頼を裏切りながら殺人を重ねていく…という、
超~私好みの映画ですが、
なんかこう…ハラハラドキドキ感に欠けるというか、、、
無防備な羊の群れに頭のオカシイ狼が紛れ込んでいる…という
恐怖・戦慄がイマイチ物足りなかったです。
社会派映画が多いウィンターボトム監督には、
エゴの為なら人殺しも厭わず、愛する女性を撲殺するのが超快感~♪
という良心の欠片もない鬼畜・狂人の物語は、畑違いだったのかもしれません。
『ブルーベルベット』『マルホランド・ドライブ』のデビット・リンチや、
『ノーカントリー』『ファーゴ』『ブラッド・シンプル』のコーエン兄弟辺りなら、
原作を超えるサスペンス映画になっていたのでは…?
なんてつい妄想してしまいました。

「物足りない」といえば…もう1つ。
ジェシカ・アルバの見えそうで絶対に見えない~中途半端なラブシーンには、
そんなに脱ぐのがイヤなら、娼婦の役で映画に出るんじゃねぇ!
という憤りを女ながらも禁じ得ませんでした。
脱ぐのを拒否る女優を、娼婦役で使う監督もどーかだけど、
「見えそうで見えない」ラブシーンは興醒めするだけだから、
ジェシカが許可した「お尻」メインでエロを追求して欲しかったです。

演技力&ラブシーンのエロさでは、ケイト・ハドソンの圧勝だったと思います。
…ただ、田舎の女教師をリアルに演じる為なのか、
妖精のように可憐だったケイトは、
すっかりオバさん化していて、変貌ぶりにちょっと驚きました。


以下、「続き」でネタバレです~☆
この映画の見所は、
ジェシカ・アルバ&ケイト・ハドソンのお尻対決&ボッコボコの死に様です。
それ以外は、
妙に甲高い鼻声のケイシー・アフレックの鬼畜ぶりといい、
通常の嗅覚があれば、まずアリエナイ衝撃のラストといい、
余りにもあっけないというか、
いくら田舎で善人ばかりだからって、むざむざ殺されすぎというか…
身の毛がよだつ恐ろしさ・戦慄がそれほど伝わらない。
信じていたのに裏切られた人々(愛人・フィアンセ・上司・同僚・罪を着せ殺害した若者・その父親など)
の絶望・打ちひしがれる描写がもっとあれば、
ケイト・ハドソンの手紙のシーンや、
死んだ筈のジェシカ・アルバが醜い顔で登場し、
惨い仕打ちを受けても愛してる…!と、ケイシー・アフレックに抱きつくシーンで、
切なさ、痛々しさに胸がしめつけられたと思うのだけど、
伝わるのは、殺人鬼の冷淡無情さばかりで、
裏切られた側の心情がそれほど響いてこないのが…とても残念でした。


原作を知らない人には、よくワカラナイ謎もあります。
それは、鬼畜な主人公の義兄の死。
映画では、義兄は町の有力者に殺された…という主人公の思い込みが、
ジョイス殺害の動機になってますが、
少女に対する猥褻事件の罪を庇った義兄は、
保安官助手であるルーの地位を脅かしかねないわけで、
町の有力者に殺された…と、殺人鬼が憶測を言ってるだけで、
義兄が死んで得するのはルーなんですよね。

ルーは、父親とSM関係にある家政婦によって性的サディストとして既に目覚めており、
娼婦ジョイスに会う前から、5歳の少女に猥褻行為をするほどのド変態だったわけです。

ルーの少女に対する罪だけでなく、
SM癖があった父、
その愛人だった家政婦との異常な関係を知る立場にある義兄を、
ルーが生かしておくでしょうか?
ジョイス&エルマーを殺す前に、義兄を殺していたに違いない!
と勝手に思い込んだ私は、
ルーを追い詰める検事で登場した『メンタリスト』のサイモン・ベーカーが、
全ての謎を明らかにして、私をスッキリさせてくれる~♪と期待していたのですが、、、
ボッカ~ン!!!と唐突に終わってしまったので、
原作を買って読むしか手段はないようです。


ところで、
衝撃のラストに流れる「Shame On You」を歌うスペード・クーリは、
1961年の4月3日に、離婚訴訟中で別居だった妻を、
10代の娘が見ている前で、殴る蹴るの暴行を加えて殺し、
たった8年の刑期で出所した直後のチャリティーコンサートの楽屋で、
天罰が下って心臓発作で死亡した…という、いわくつきの人物だそうです…(恐)
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